【原典/翻案】
近松門左衛門 作
人形浄瑠璃「女殺油地獄（おんなころし あぶらのじごく）」
【主な登場人物】
・与兵衛（よへえ）：油問屋 河内屋の次男。
・徳兵衛（とくべえ）：与兵衛の継父。
・お吉：油問屋 豊島屋の女房。与兵衛が姉のように慕う。
【あらすじ】
与兵衛は、馴染みの遊女が別の客と出掛けたと聞くと、ふたりを追いかけた。道程、その姿を見つけると、言い争いがはじまった。しかし、ちょうど通りかかった武士に、与兵衛が投げた泥が当たってしまう。与兵衛は武士の従者に切り捨てられそうになるが、温情により事なきを得、逃げるようにその場を離れお吉の元を訪れた。お吉は泥まみれの与兵衛を綺麗に整えてやるのだった。
与兵衛の実父の死後、与兵衛の母は使用人の徳兵衛と夫婦になった。徳兵衛は先代の息子たちを大切に思っていたが、悪行がとどまることのない与兵衛に、母親は勘当を言い渡した。
与兵衛のことを心配した徳兵衛は、与兵衛が金の無心に来たら渡してほしいとお吉に金を託した。さらに、徳兵衛のすぐ後に与兵衛の母もお吉に金を預けに来た。
与兵衛が現れると、お吉は預かった金を渡した。しかし、返済期限が今夜の借金の額には到底足りない。さらに金を貸してくれるよう頼み込む与兵衛だったが、お吉がそれを断わると、隠し持っていた刀でお吉に襲いかかった。豊島屋の売り物の油が其処ら中にこぼれ、油まみれの中をお吉が逃げ回り、与兵衛が追いかけ斬りつける。
与兵衛はお吉にとどめを刺し、金を盗んでその場から逃げ出した。しかし、その後すぐに、与兵衛はお吉殺しの罪で捕えられたのだった。
【参考サイト】
・近松門左衛門｜文化デジタルライブラリー
・与兵衛は悪人だったのか？：女殺油地獄 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
【PV】
https://www.youtube.com/watch?v=wlWOZTM6mb0
【歌詞】
2022/04/24 歌詞を削除いたしました。
