【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

陽はここに


【原典/翻案】
ヨーロッパ民話「ながぐつをはいたねこ」


【原典概要】 (1697年出版/シャルル・ペローの著作より)
粉挽き職人が亡くなり、長男には粉挽き小屋、次男にはロバ、三男には1匹の猫が遺産として割り当てられた。
三男ががっかりしていると、猫が話しかけてくる。猫が求めるままに長靴と袋を与えると、猫は長靴をはいて袋を持って出かけていった。
猫はウサギを捕まえ、王様のもとへ持っていき、「我が主、カラバ侯爵からの贈り物です」と伝える。それ以降も猫は献上を続け、王様は猫と親しくなる。

ある日、三男が猫に言われて川で水浴びをしていると、王様と王女様が通りかかる。猫が王様に、「主が水浴び中に持ち物を盗まれてしまった。」と言うと、王様から衣服が与えられ、カラバ侯爵の城へ王様たちを招くことになる。
猫の先導により城へ向かう道中、出会った百姓すべてに猫は「ここが誰の土地か問われたなら、『カラバ侯爵の土地である』と答えよ。でないと八つ裂きにされるぞ。」と伝える。本当は怪物オーガの土地なのだが、八つ裂きと聞いた百姓達は猫に従い、王様は広い領地を持つカラバ侯爵に感心する。

そうして到着したのはオーガの城。そこで、猫はオーガをおだてて色々な動物に変身させ、小さなネズミにはなれまいと挑発したうえで、ネズミに変身したオーガを捕まえて食べてしまう。そして、オーガの城を「カラバ侯爵の城」として王様と王女様を迎え入れる。
そして、育ちがよく心優しい三男に心惹かれている王女様に気づいた王様が、三男に王女様との結婚を提案。三男は「カラバ侯爵」となり王女様と結婚し、猫も貴族の身分を与えられた。


【参考】
「長靴をはいた猫」はなぜ長靴をはく必要があったのか?あらすじや教訓も考察 | ホンシェルジュ
長靴をはいた猫 - Wikipedia


【MV】
www.youtube.com



【歌詞】
陽はここに/ブラックスター -Theater Starless--カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com


【ひとりごと】
「長靴」と聞くと、雨用のゴムの長靴を想像するけど、参考サイトにあるように、いわゆるブーツを指していて、当時のブーツは貴族の象徴とされるものだったそうで。
猫がブーツを履いていたから、王様も百姓もみな猫の言うことを信じた、という皮肉が込められていると解釈されるらしい。