【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

Bad Blood


【原典/翻案】
ヴェルディ作曲
歌劇「エルナーニ」


【曲名について】
意味:嫌悪、憎しみ、敵意


【物語概要】
・エルナーニ:元貴族で、山賊の首領
・エルヴィーラ:エルナーニの恋人
・シルヴァ:老齢のエルヴィーラの叔父

貴族の父が現国王と戦って敗れ、反乱軍の山賊の首領となったエルナーニ。彼は、恋人のエルヴィーラが、彼女の叔父シルヴァと無理やり結婚させられそうになっていると知り、彼女を救うためシルヴァの城へ向かう。
シルヴァの居城、エルヴィーラの部屋では、突然現れた国王がエルヴィーラを愛人になれと口説く。そこへエルナーニが、さらにシルヴァも訪れて4人が鉢合わせる。エルヴィーラの部屋に2人もの男性がいること、さらにその1人が国王と知って驚くシルヴァに対し、国王はエルナーニを見逃すように言う。

シルヴァとエルヴィーラの婚礼の宴に、巡礼者に扮したエルナーニが現れる。シルヴァが部屋を離れた隙、2人きりになったエルナーニはエルヴィーラを責めるが、彼女が結婚式の後で自害するつもりだったと知り、2人は抱き合う。
そこへシルヴァが戻り、2人の姿を見て激怒するが、そのとき国王がエルナーニを探しに城を訪れる。エルナーニを国王に譲るわけにはいかないと彼を匿うシルヴァ。そこで国王は、身代わりを口実にエルヴィーラを連れ去る。エルナーニはシルヴァと協力して国王を倒すことを誓い、誓いの証としてシルヴァに角笛を渡し、その音が聞こえたら自分は命を差し出すと約束する。

反逆者たちのくじ引きによりエルナーニが国王暗殺者に選ばれたそのとき、国王が神聖ローマ皇帝に選ばれる。国王は反逆者たちの逮捕と、暗殺の首謀者の死刑を宣告するが、前皇帝の徳を引き継がなければならないと考えを改め、すべてを許し、エルナーニのお家復活とエルヴィーラとの結婚を認める。

エルヴィーラとの婚礼の祝が開かれている宮殿で、エルナーニは徐々に近づく角笛の音を聞く。国王暗殺も叶わず、エルヴィーラも失ったシルヴァが現れると、エルナーニに角笛の誓いを果たすよう迫る。観念したエルナーニは短剣で自分の胸を刺し、エルヴィーラが後に続こうとするのを制し、自分を愛したまま生き抜いて欲しいと伝えて息絶える。


【参考】
エルナーニ[全4幕]ヴェルディ作曲
エルナーニ - Wikipedia


【MV】
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