【チーム編成】
バレンタインイベント期間中のチョコレート投票上位キャラ
黒曜
リンドウ
ケイ
モクレン
ミズキ
【原典/翻案】
作者不詳
小説「竹取物語」
アドルフ・アダン作曲
バレエ作品「ジゼル」
チャイコフスキー作曲
バレエ作品「白鳥の湖」
上記3作品の合わせ技の翻案ものとのことです。ちゃんと、ストーリー内で言及してくれましたね。ちなみに、どこかにも書きましたが、翻案とは「既存の作品の設定やエピソードに基づきながら、別の作品を作り上げる」ことです。
【曲名について】
Fragile:壊れやすい、脆い、儚い
【青空文庫:竹取物語(和田萬吉版)】
和田萬吉 竹取物語
毎度、お世話になっております、青空文庫様で公開されている「竹取物語」です。
こちら、初版が1928年の旧字旧仮名ものとなっております。
竹取物語の概要って必要?と思ったんですが、あいかわらずの自分の記憶力のなさに愕然とした次第です。
むかし、竹取の翁(おきな)と呼ばれる人がいました。毎日、竹藪で竹を切り、竹細工を作って売っていたため、そのように呼ばれていました。
ある日、竹藪で妙に光っている竹を見つけました。近寄ってそっと切ってみると、中には高さ三寸ほど(約9cm程度)の美しい女の子がいました。これはきっと、天が我が子として与えてくれたのだろうと、家に連れて帰り、妻のお婆さんと一緒に大事に育てることにしました。またそれ以降、切った竹の中に黄金が入っていることが度々あり、翁の家はどんどん裕福になっていきました。
女の子は、三ヶ月ほどで一人前に成長し、この世のものとは思えぬほど麗しさが増して、家の中が隅から隅まで光り輝くようになりました。名前をつけ忘れていることに気づいた翁は、高尚な名づけ親に頼んで「嫋竹(なよたけ)の赫映姫(かぐやひめ)」という名前をつけてもらいました。
姫の評判はあっという間に広がり、妻に貰いたいと申し入れる男が殺到しました。
なかでも、石造皇子(いしつくりのみこ)、車持皇子(くらもちのみこ)、右大臣・阿倍御主人(あべのみうし)、大納言・大伴御行(おおとものみゆき)、中納言・石上麻呂(いそのかみのまろ)の五人はとても熱心で、各々が姫を手に入れようと手だてをめぐらしましたが、誰も成功しませんでした。
見兼ねた翁が姫に「わしは七十歳を越えて、もういつ命が終わるかわからぬ。今のうちによい婿をとって、心残りのないようにしておきたい。姫を一生懸命に思っている方がこんなにあるのだから、このうちから心に適う人を選んではどうだろう。」と言いました。姫は思いもしなかったことと渋りましたが、「私の欲しい物を注文しますので、それを間違いなく持ってきてくださった方にお仕えいたしましょう。」と答えました。
注文の品は、石造皇子には「天竺にある仏の御石の鉢」、車持皇子には「東海の蓬莱山にある銀の根に金の茎、白玉の実をつける木の枝を一本」、阿倍の右大臣には「唐土(もろこし)にある火鼠(ひねずみ)の皮衣」、大伴の大納言には「龍の首についている五色の玉」、石上の中納言には「燕の持っている子安貝ひとつ」でした。
そんな難題をと翁はたしなめますが、姫は難題ではないと言い切りました。仕方なく翁が五人に注文の品を伝えると、みな呆れて帰っていきました。
ところが、やはり姫を諦めきれないと、五人ともが注文の品を用意することにしました。
一番目、石造皇子はずる賢い方でしたので、天竺へ行ったように見せかけて、三年ほど経ってから、大和の国のある山寺にあった石の鉢を錦の袋に入れて差し出しました。ところが、立派に光り輝く鉢のはずが螢火ほどの光もなく、偽物だと撥ねつけられました。
二番目、車持皇子は船出をして三日目にこっそり帰ってきて、優秀な職人を集めて枝を作らせ持参しました。翁も姫も、そのすばらしさに驚きましたが、そこへ職人の親方が来て、千日あまりも骨を折って作ったのに、支払いの連絡がないと言ってきたため、皇子は大恥をかいて引きさがりました。
三番目、阿倍の右大臣は財産家でしたから、火鼠の皮衣という物を買いたいと、唐船の商人に前金を渡して頼みました。商人から届いた品は、紺青色で毛先は黄金色をしていましたので、これは本物だろうと右大臣は喜び、要求されるがままに追加費用を支払いました。姫もさすがにこれは本物かと思いましたが、火鼠の皮衣であれば焼けないはずと火をつけてみると、ひとたまりもなくめらめらと焼けてしまいました。
四番目、大伴の大納言は家来たちに注文の品を取ってくるように命令しました。しかし家来たちは主人の愚かさをそしり、取りに行くふりをしただけでした。大納言は自分でも船を出しましたが、激しい雷雨に打たれ、浜辺に死人のごとく打ち上げられました。やっとのことで家に戻ると、駆けつけた家来たちに言いました。
「龍は雷のようなものと見えた。あれを殺したら自分の命はなかっただろう。お前たちが無事でよかった。」
そして、大納言は「赫映姫の大ぼら吹きめ」と叫んで、二度と姫に近寄ろうとしませんでした。
五番目、石上の中納言は、自分が乗った籠を綱を使って燕の巣がある高い屋根まで引きあげさせました。巣を手探りすると、何か平たい物を掴んだので籠を降ろす合図をしましたが、引き損ねた綱がぷっつりと切れ、落ちた中納言は腰を強打しました。
「腰は痛むが子安貝は取ったぞ。」
しかし、それは燕の古糞でした。中納言はそれっきり腰も立たなくなり、弱り果てて死んでしまいました。
そうこうするうちに、姫の噂を聞いた帝が、女官に姫を見てくるように命令しました。女官は爺の家に出向いて勅旨を述べ、姫に逢いたいと伝えましたが、姫は逢おうとしませんでした。これを受けた帝は、姫を宮仕えさせれば位を与えると、翁に姫を説得するように伝えました。これを聞いた姫は、「宮仕えしたならば、私の体は消えてしまうでしょう。」と答えました。翁は「そなたに死なれては意味がない。しかし、宮仕えをして死ぬなどという道理はあるまい。」といって嘆き、「姫は山で見つけたのを養っただけで、世間一般の考えとは違うところがありますので、殘念ではございますが。。。」と帝に伝えしました。
それならばと、帝は行幸の振りをして翁の家に出向きました。そこで眩く輝く姿の姫を見つけると、家の奧へ逃げていくその袖を掴み、「逃げても許さぬ。宮中に連れ行くぞ。」と、支度してあった御輿に乗せようとしました。しかし、姫は影のように消えてしまい、驚いた帝が「連れて行くことは諦めるから、せめて元の姿に戻っておくれ。」と言うと、姫は姿を現しました。帝は致し方ないと帰っていきましたが、その日より時々手紙や歌を姫に送ると必ず返事があるため、それを楽しみにしていました。
そうこうするうちに三年ばかり経ち、その年の春先から、姫は月のよい晩にはその月を眺めて悲しむようになり、七月の十五夜には泣いてばかりいました。翁が心配して理由を尋ねると、「今まで打ち明けられませんでしたが、私は月の都の者です。この八月の十五夜に迎えが来て帰ります。」と言って泣きました。それを聞いた翁は「大事に育てたわが子を取って行かれようものなら死んでしまう。」と大泣きしました。
帝のお使いに翁がこのことを伝えると、帝はその日に、屋根の上に千人、家の周囲に千人の武士を遣わして、迎え撃つ手はずを整えました。他にも、家の中は召し使いたちが見張り番をし、お婆さんは姫を抱えて土蔵に入り、翁は土蔵の戸を締めて戸口に控えました。しかし、姫は言いました。「月の都の人たちが来れば、どこの戸もひとりでに開いて、戦おうとする人たちも萎えて痺れたようになって力が出なくなります。」
夜も半ばになった頃、辺りが俄かに明るくなり、満月の十数倍ぐらいに光りはじめました。そして、空から雲に乗った人々が降りてきて、地面から五尺ばかり(約1.5m)の空中に並びました。武士たちは立ち向かおうとしましたが、だれもかれもが戦う気力をなくし、ただぼんやりとするばかりでした。
月の人々の中から車が近づき、頭(かしら)らしき人が姿を見せると、堅く閉ざしたはずの扉が開き、姫の体はするすると外へ出てしまいました。姫は手紙を書いて翁に渡し、月の人々の持ってきた不死の藥を添えて帝の勅使にも手紙を渡すと、車に乗り込み、空高く昇って行きました。これを見送って、翁夫婦は声をあげて泣きました。
勅使から一部始終聞いた帝は、駿河の国にある天に一番近い山に使いを登らせて、そこで不死の薬を燃やしました。それからは、この山を不死の山と呼ぶようになり、薬の煙は今でも雲の中へ立ち昇っているそうです。
【原典概要:ジゼル(2020/06/03 追記)】
・ジゼル:村娘
・ロイス/アルブレヒト:身分を隠し村を訪れる伯爵の青年
・ヒラリオン:森番の青年
・バチルド:クーランド公爵令嬢。アルブレヒトの婚約者
ドイツの美しい山村にある森のほとりに、ジゼルは母親とふたりで暮らしていた。
森番のヒラリオンはジゼルに思いを寄せているが、ジゼルは向かいの家をたびたび訪れるロイスという青年に恋をしていた。ロイスは実は城主の息子のアルブレヒト伯爵であり、クーランド公爵令嬢のバチルドという婚約者までいる身だったが、偽名を使い、ジゼルに逢うためにたびたび村を訪れていた。
ブドウの収穫のために森へやって来た若者たちが踊りをはじめた。心臓が弱いジゼルは、大好きな踊りを母に禁じられていたため、家の中から眺めていた。
そのとき、貴族が森に狩りにやってきたことを知らせる角笛が鳴った。
ヒラリオンは、角笛を聞いて慌てて森の中へ逃げ込むロイスを見かけると、ロイスの家に侵入する。そこで発見した剣の紋章を見て、ロイスが貴族であると確信する。
狩りの貴族はクールランド公爵の一行で、その中にはバチルドもいた。彼らはジゼルの家を休憩場所に選び、角笛を家の戸口にかけ、出発するときは角笛で合図するよう従者たちに言いつけた。
やがて、ブドウの収穫から帰ってきた若者たちがまた踊りはじめ、狩りの一行が立ち去ったと思い込んで戻ってきたロイスも、ジゼルを誘って一緒に踊っていた。
そこへヒラリオンが現れると、ロイスは貴族だとジゼルや村の人々に伝え、ジゼルの家の戸口の角笛を吹き鳴らした。出発の合図と思った公爵とバチルドがジゼルの家から出てくると、農夫姿のアルブレヒトを見て驚き、バチルドが彼は私の婚約者のアルブレヒト伯爵だといって、その手に嵌めた指輪を見せる。
ジゼルは絶望のあまり気絶してしまう。その後、一度は意識を取り戻したが、すぐに母の腕に倒れこむと、そのまま息を引き取った。
場面は変わり、夜も更けた森の中の沼のほとり。ヒラリオンが森の中のジゼルの墓へ近づいてきた。しかし、飛び交う鬼火に驚き逃げていった。
”ウィリ” の女王ミルタは、ジゼルの霊を呼び出して蘇らせ仲間に加えた。未婚で死んだ娘たちはウィリになり、夜の森に出没しては通りがかりの男を踊りの輪に引きずり込み、命が尽きるまで踊らせ続けるのだ。
すると、アルブレヒトもジゼルの墓へやって来た。後悔に苛まれる彼の姿を見たジゼルは、ウィリたちに見つからないように彼を匿った。
そこへ、ウィリたちに見つかったヒラリオンが駆け込んできたが、逃げ延びることは叶わず、息も絶え絶えになるまで踊らされ、沼に突き落とされて死んでしまった。
アルブレヒトも見つかってしまい、沼のほとりまで追い込まれてきた。ジゼルは彼をかばおうとするが、ミルタは容赦しない。そうして踊らされ続けたアルブレヒトの命が消えようとする寸前、夜明けを告げる鐘が鳴った。辺りが徐々に明るくなると、ウィリたちは光から逃げるように朝霧のなかへ消えていき、アルブレヒトは命拾いした。
森が明るさを増すと、ジゼルは墓の中へ戻り、昇華して無の存在となった。アルブレヒトは、これが永遠の別れだと悟るのだった。
【原典概要:白鳥の湖(2020/06/07 追記)】
・オデット:某国の姫。魔王によって白鳥の姿に変えられた。
・ジークフリード:皇太子。
・ロットバルト:魔王。
・オディール:魔王の娘。
女王マリアの退位と皇太子ジークフリードの戴冠を祝う宴が催されている。マリアがジークフリードに、翌日の戴冠式で結婚相手を見つけるよう告げるが、結婚に関心がないジークフリードには気が重い話だった。彼は友人たちと共に、気晴らしにと、森の奥深くにある白鳥が住む湖へ狩りに向かうのだった。
湖畔には、大勢の姫がロットバルトにより白鳥に姿を変えられ囚われていた。彼女たちは夜の間だけ人間の姿に戻れるのだが、その場に居合わせたジークフリードは、その中でもひときわ気高く美しいオデットに心を奪われた。
オデットは、自分が人間の姿に戻るためには、未だ恋をしたことのない男性からの永遠の愛の誓いが必要で、しかも誓いが破られてしまえば二度と人間に戻れなくなる、とジークフリードに告げた。ジークフリードは彼女に永遠の愛を誓うことを約束し、戴冠式に招待した。
戴冠式には各国の皇女たちが参列し、華やかな踊りが披露されている。そこにロットバルトと、魔力によってオデットに瓜二つの姿となったオディールが現れた。オディールを見たジークフリードは、オデットだと思い込み、参列者の前で愛を誓ってしまう。遅れて到着したオデットはその様子を見て嘆き悲しみ、湖へと帰っていった。そして、ロットバルトとオディールが正体を現すと、騙されたことに気づいたジークフリードは急いでオデットのもとへ向かった。
湖畔に戻ったオデットは悲しみにくれていた。そこへジークフリードが現れる。人間に戻ることが叶わなくなったことに絶望したオデットは湖に身を投げ、ジークフリードも自らを刺して、後を追って湖に飛び込んだ。2人は湖の精によって永遠の世界へと導かれていくのだった。
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白鳥の湖の初演は1877年で、以来、数々の演出家により、そのストーリーを改変した版による作品が発表されているそうです。戴冠式じゃなくて、ジークフリードの成人式だったり、ただの舞踏会だったりしています。そして、最大の違いとしてハッピーエンドかバッドエンドかがあります。
バッドエンドにも色々あって、オデットだけ死んじゃう版、ジークフリードだけ死んじゃう版、二人とも死んであの世ですら結ばれることが許されない版などがあります。
そして、ハッピーエンドには、ジークフリードがロットバルトを倒し、オデットの魔法が解けて万々歳版、ロットバルトが二人の愛の強さを見て改心して魔法を解いてあげちゃう版。。。 私、ハッピーエンド好きを公言しております。けど、いや、さすがに、それは、、、
都合よすぎじゃね(;'∀')?
と思ってしまいましたよ。
ということで、ここはスターレスらしく(?)バッドエンドで、だけどちょっとだけ救いがある版にしてみました。他のエンド版に興味を持たれましたら、是非、探して見比べてみてください(人・u・)
【参考】
・NBS 日本舞台芸術振興会 ジゼル 全2幕:ストーリー
・ジゼル~GISELLE~
・バレエ「白鳥の湖」 - 新国立劇場
・白鳥の湖
【PV】
ブライダルイベントPV「Fragile Lake」 - YouTube
【歌詞】
2021/04/04 歌詞を削除いたしました。
【ひとりごと】
翻案作品の製作って、その発想の転換というか、原典のふまえ方とか、なかなかにセンスのいる作業だよなぁ~と、感心してしまいます。そして、某乙女ゲー誌には、「竹取物語」の翻案で、、、とは言及してありましたが、始まってみたらなんと3作品の合わせ技(+_+)!!!
。。。ふふっ、調べ甲斐がありますね~(笑)
それにしても、無事に黒曜カードを凸ったんですが、スキルが尋常じゃない強さでびっくりです。
これ、間違ってないよね? 下方修正とか言われたら、泣きますよ。
そして、カードの名前とスキル名がぴったりひとつの文章になってるように見えます。
【この指輪が輝く限り】
「俺はお前を探し続ける」
偶然なのかなぁ~?ストーリー、開放しても一気に読まない性質なので、どこかに伏線があるのか、楽しみにしています。なんにせよ、今回のイベは、運営様の気合いの入りようが窺えますね (•̀ᴗ•́)و ̑̑
ちなみに、イベントのテーマがジューンブライドと知った瞬間、きっと私以外にも想像した人がいるのでは?モクレン様のウエディングドレ...
イワセナイヨッ!!( ´Д`)っ))Д゚)グハッ...