【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

雨傘


【原典/翻案】
樋口一葉 作
小説「たけくらべ」


【主な登場人物】
・美登利(みどり):遊女の姉を持つ勝気でおてんばな少女
・信如(しんにょ):僧侶の息子で、内向的な性格の少年


【あらすじ】
姉が働く吉原に住んでいる美登利は、同じ年頃の子供たちの女王様のような存在だった。美登利と同じ学校に通う信如は、成績優秀で皆から一目置かれる少年であった。

4月の運動会で、転んだ信如に美登利がハンカチを差し出すと、他の生徒たちから冷やかされてしまった。それ以降、信如は美登利を避けるようになり、信如の態度を悲しく思った美登利も冷たい態度を取るようになっていった。

ある雨の日に、美登利の家の前で下駄の鼻緒が切れて困っている少年がいた。美登利は補修するための端切れを渡そうと玄関を出たが、相手が信如だと気づくと慌てて身を隠し、端切れを信如に向かって投げた。信如も美登利に気づいたが、ちょうど通りかかった長吉の下駄を借りると、雨に打たれる端切れを残し去っていった。

11月になり、髪を島田に結い美しく着飾った美登利を見かけた正太郎が声をかけてきた。しかし、美登利は悲しげな様子で正太郎を冷たく突き放す。遊郭で働く準備が着々とすすみ、大人になっていく自分を憂鬱に感じる美登利は、仲間の子供たちと遊ばなくなってしまうのだった。

ある朝、美登利の家の門に水仙の造花が飾られていた。美登利はなぜかこれを懐かしく感じ、部屋の一輪挿しに飾った。後で伝え聞いたのは、それが信如が僧侶の学校に入るために吉原を離れた日だった。


【青空文庫】
樋口一葉 たけくらべ


【参考】
「たけくらべ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|樋口一葉 | 小説あらすじ&ネタバレ情報局
【樋口一葉】『たけくらべ』のあらすじ・内容解説・感想|朗読音声付き|純文学のすゝめ


【MV】
https://www.youtube.com/watch?v=UCZqMkx2Aqo


【歌詞(MVより)】
2022/04/24 歌詞を削除いたしました。