【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

During the demise


【原典/翻案】
ワーグナー
歌劇「ローエングリン」


【曲名について】
demise
カタカナ読み:ディマイズ
意味:終焉、崩御、逝去


【原典概要】
・ローエングリン:騎士。
・エルザ:ブラバント公国の公女。
・ゴットフリート:エルザの弟。
・フリードリヒ:公国の伯爵。
・オルトルート:フリードリヒの妻で魔法使い。

公主が亡くなったことで荒れるブラバント公国。公国を訪れたドイツ国王に、伯爵のフリードリヒは、亡き公主には2人の子供がいるが、弟のゴットフリートが行方不明となっていること、姉のエルザがコッドフリートを殺した疑いがあることを伝えると、自分が公国を継承するに相応しいと訴えた。

国王に招聘されたエルザは無実を訴えることもせず、虚ろなまなざしで「夢に見た騎士が自分を救い出してくれる」と繰り返すだけだった。そこで、慣例に従って決闘により決着をつけることとなり、エルザのために決闘に挑む騎士を募った。エルザが神に祈りを捧げると、白鳥に曳かれた小舟に乗った騎士が現れた。エルザを救うため現れたという騎士は、エルザに自身の素性を問うことを禁じ、その代わりにエルザの夫となり、彼女と公国を守ることを約束し、見事勝利した。

エルザに弟殺しの罪を着せ、公主の座を奪おうと目論んでいたフリードリヒとオルトルートは、決闘で負けたことにより追放されてしまい、その復讐のために、エルザが騎士の素性に疑念をもつように画策する。そして、結婚式がとりおこなわれたその夜、エルザはついに騎士に素性を尋ねてしまった。すると、そこへフリードリヒが手下を連れて現れ、騎士に襲いかかる。しかし、騎士は一撃でフリードリヒを倒すのだった。

翌朝、騎士は国王とエルザの前で、自分は聖杯王の息子ローエングリンだと明かし、身分を明かした以上、この地には居られないと告げると、彼が現れた時と同じように、白鳥が船を曳いて迎えにやって来た。実は船を曳いているのは、オルトルートの魔法で白鳥となったゴットフリートだった。ローエングリンが鎖を解くと、白鳥はゴットフリートの姿に戻り、自身がかけた魔法を解かれてしまったオルトルートは絶命する。ローエングリンは「彼こそが、正当なる公国の後継者だ。」と告げて去っていき、悲しみのあまり意識を失ったエルザは、そのまま息を引き取るのだった。


【参考】
『ローエングリン』あらすじと解説(ワーグナー)
ローエングリン あらすじ −3分でわかる!オペラ情報館


【MV】
www.youtube.com


【歌詞】
During the demise/ブラックスター -Theater Starless--カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com