【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

Sword of love


【原典/翻案】
ヴェルディ作曲
歌劇「ナブッコ」


【あらすじ】
・ナブッコ:バビロニア王
・フェネーナ:ナブッコの娘。敵国エルサレムで人質となっている
・アビガイッレ:ナブッコの娘でフェネーナの異母姉
・イズマエーレ:エルサレム王の甥でフェネーナの恋人
・ザッカーリア:エルサレムの大司教

紀元前6世紀のエルサレム。バビロニアの侵略を恐れる民衆の前に、フェネーナの手を引いた大祭司ザッカーリアが姿を現すと、敵国の王女が人質として我らが手中にある限り何も心配はいらない、と民衆に呼びかける。そこへイズマエーレが駆け込んできて、敵の侵攻を告げた。

イズマエーレとフェネーナは敵対する立場でありながら愛し合っていた。イズマエーレが神殿の隠し扉を使ってフェネーナを逃がそうとしたとき、アビガイッレがバビロニア兵士を従えて突入してきた。二人を見つけたアビガイッレは、以前から思いを寄せていたイズマエーレに対して、自分を愛すと約束すれば命だけは助けると伝える。しかしイズマエーレはこれを拒否。
さらに ナブッコが馬に乗って神殿へ突入してくると、慌てて戻ってきたザッカーリアに「おまえたちの神は私を恐れ何もできない」と言い捨てる。侮辱されたと怒るザッカーリアはフェネーナに剣をつきたてるが、イズマエーレに阻まれてしまう。
そのままナブッコは神殿に火を放つと、ザッカーリアやイズマエーレを含めたエルサレムの民衆を捕虜としてバビロニアに連行していった。

アビガイッレは、自分がナブッコと奴隷との間に生まれた子供で、ナブッコが妹のフェネーナに王位を継承しようとしていると知る。さらに、バビロニアの大司教たちから、次期の王になってほしいと言われたアビガイッレは、王座を自分のものにすると決意する。

フェネーナは、ザッカーリア、イズマエーレと共に捕虜たちの部屋にいた。そこにアビガイッレが現れると、フェネーナに「王冠を渡せ」と告げた。さらにナブッコもやってきて、二人の間に割って入ると王冠を自分の頭に乗せて叫んだ。
「神は滅んだ!お前たちの神は王であるこの私だ!」
すると雷が王冠に落ち、ナブッコは錯乱状態に陥った。皆が天が罰を与えたのだと怯える中、アビガイッレは落ちた王冠を拾い上げた。

王座に座るアビガイッレに家臣たちが忠誠を誓う中、錯乱したままのナブッコが現れ王座に自分以外の者が座っていることに怒る。アビガイッレはナブッコを挑発し、捕虜の処刑を許可するよう要求。処刑の対象にフェネーナが含まれていることに気づかないまま、ナブッコは書類に署名し、兵士たちによって捕らえられ監禁されてしまう。

鎖に繋がれたナブッコが目を覚ました。神に許しを請うその姿を見て、錯乱状態が解けたと家臣たちが気づき喜ぶ。ナブッコは今まさに処刑が行われようとしている庭園に家臣を引き連れて駆けつけると処刑を取りやめさせた。そしてバビロニア神の偶像の破壊を命じ、捕虜を全員解放した。


【参考】
『ナブッコ』あらすじと解説(ヴェルディ)
https://hatsu-classics.com/nabucco


【PV】
www.youtube.com