【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

Seaside Escape

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【原典/翻案】
アドルフ・アダン作曲
バレエ音楽「海賊」によるバレエ作品

もともとは、イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロンによる長編物語詩「海賊」を元に作成されたバレエ作品ですが、バイロン版はコンラッドとメドゥーラが夫婦の設定で物語が始まるそうなので、スターレスの演目はバレエ作品を原典としていると思われます。
また、参考サイトにもありますが、このバレエ作品は最初はアドルフ・アダンによって作られましたが、上演のたびに曲が追加されたりアレンジされることを繰り返したそうで、現在では4~5人の作曲家による曲が追加され、オリジナル曲も編曲された状態だそうです。


【曲名について】
意味:海辺からの脱出(みたいな?)


【原典概要】
・コンラッド:海賊の首領
・メドゥーラ:ギリシャの娘
・ビルバンド:海賊でコンラッドの友人
・アリ:コンラッドの奴隷
・ギュリナーラ:メドゥーラの友人
コンラッドとビルバンド、アリの3人を乗せた船が嵐で難破し、ギリシャの海岸に打ち上げられた。海岸を通りかかったメドゥーラとギュリナーラは彼らを助ける。そのとき、コンラッドとメドゥーラは、一瞬にして恋に落ちる。

そこへいきなりトルコ軍が乱入。メドゥーラとギュリナーラは奴隷商人に引き渡されてしまった。奴隷市場では、まずギュリナーラがトルコ総督に買われ、次にメドゥーラとなった時、商人に変装したコンラッドたちが現れ、メドゥーラと残りの奴隷たち、そして奴隷商人も一緒に連れてその場から逃げ出す。

海賊達の隠れ家である洞窟で、コンラッドはメドゥーラ以外の奴隷たちを開放する。それに不満を感じたビルバンドや海賊たちに、奴隷商人が反乱を持ちかける。奴隷商人はビルバンドたちが起こした騒ぎに乗じて、メドゥーラを奪って洞窟から逃走。その後、トルコ総督の屋敷へ奴隷商人がメドゥーラを連れて現れ、トルコ総督はメドゥーラを買い取る。

トルコ総督の屋敷へ、巡礼者に扮したコンラッドとアリがやって来た。彼らが扮装を解くと、屋敷中が大混乱となる。さらに、そこへビルバントがやって来るが、メドゥーラがビルバントが裏切り者であることを伝えると、コンラッドはビルバントに向けて銃の引き金を引く。

屋敷から逃げ出したコンラッド達は、海賊船に乗り込む。最初は穏やかな航行だったが、突然の嵐により、船は沈没してしまう。

嵐がおさまり、穏やかな夜の海が訪れると、岩場で寄り添うコンラッドとメドゥーラの姿があった。2人の愛はすべての試練に打ち勝ったのだ。


【参考】
バレエ『海賊』を動画で解説!あらすじやストーリーも | | Dews (デュース)
ストーリー/「海賊」/NBS公演一覧/NBS日本舞台芸術振興会


【MV】
TeamW「Seaside Escape」MV - YouTube


【歌詞(MVより)】
FIFTEEN MEN ON THE DEAD MAN'S CHEST
DRINK AND THE DEVIL HAD DONE FOR THE REST
DEAD MEN TELL NO TALES

THREE, TWO, ONE
HERE WE GO!

月影の下 錨を上げて
風を感じろ
行くぜ 夜へすべりだせ

真夜中2時なら
まだ余裕でしょ
ばかげたパーティ
抜け出そうぜ

隠しても無駄だよ
物欲しげな瞳で
オレを見ていたね
全部わかってる
お前の望み 叶えてやる

なにもかも
置き去りにしていこうぜ
いびつな陸(おか)の上に
しがみついてるなよ

この 胸にとびこんできたら
冒険のはじまりさ
自由をこの手に
七つの海を翔けていこう

FIFTEEN MEN ON THE DEAD MAN'S CHEST
DRINK AND THE DEVIL HAD DONE FOR THE REST
DEAD MEN TELL NO TALES


【おまけ(2021/10/09追記)】
歌詞の英語の部分についてです。
こちらは、ロバート・ルイス・スティーヴンソン著の小説「宝島」に登場する海賊の唄のオマージュと思われますが、
"THE DEAD MAN'S CHEST"
の解釈が訳者によって異なるようです。
・亡者の衣装箱
・死人箱という名前の島
・死人の箱(つまり棺)
etc...
いろんな考察を拝見し、個人的にはこちら
海賊の歌『デッドマンズ・チェスト』の謎
の島の名前説がしっくりくるな、ということで、下記のように解釈してみました。

死人箱島に流れ着いたのは15人
残りの奴らは酒と悪魔にやられちまった
死人にゃ口なしだ(さあ、行くぜ!)