【チーム編成】
チームK、チームP連合チーム
※スタメンは ケイ、ソテツ、吉野、ギイ、夜光
【原典/翻案】
フェデリコ・ガルシーア・ロルカ 作
戯曲「血の婚礼」
【あらすじ】
花婿が結婚の約束をしている娘は美人で人柄も良いと評判だ。母親は娘が以前婚約していたという噂について近所の女に尋ねると、彼女の元婚約者は彼女の従姉と結婚し子供もいると聞かされる。そしてその元婚約者が、夫と長男を殺したフェリックス家の息子レオナルドだと知り取り乱す。だが、娘の悪評ではないことから結婚を反対する理由にはならないのだった。
レオナルドが帰宅すると、妻が近所の女たちがレオナルドを街の外れの平野で見かけたと言っているがと尋ねる。レオナルドがは見間違いだと否定する。そして妻が、自分の従妹の結婚が決まりそうで式に招待されるだろうと話すと、徐々にレオナルドは不機嫌になっていく。妻が理由を問いただすと、彼はそのまま部屋を出て行ってしまう。
町から片道四時間の外れの一軒家に暮らす花嫁と父親の元へ、花婿と母親が挨拶に訪れた。結婚式の日どりも決まり彼らが帰っていったその夜、女中が花嫁に、昨晩三時頃に花嫁の部屋の窓の外で、馬に乗ったレオナルドを見かけたと話す。花嫁はそんなはずないと否定するが、ちょうどそのとき、窓の外に馬の足音が近付くのが聞こえた。
どれだけ月日が過ぎようと忘れることができないとレオナルドが想いを伝えると、花嫁は自分を迷わせるようなことを言うなと彼を責める。その様子からレオナルドは彼女の気持ちが自分にあると気づく。
女中がそろそろ他の客が到着するからと告げるとレオナルドは部屋を出ていき、何食わぬ顔で自分の妻や他の招待客と同じように部屋に入ってきた。
教会での式が終わり、花嫁の屋敷に戻ると祝宴が始まった。しかし花嫁は、気分が悪いので自室で横になって休むと花婿に言って部屋を出て行った。しばらくして、花嫁の父親が娘がどこにもいないと探し始める。するとレオナルドの妻が、二人が一緒に馬に乗って逃げたと叫ぶ。花婿は招待客の馬を借り、屋敷を飛び出していった。
花婿は森の道にうずくまっていた乞食女に躓いた。その女に馬に乗った男女を知らないか尋ねると、乞食女は居場所まで道案内すると言い、花婿は案内されるがまま森を進んでいった。
レオナルドと花嫁が言い合いをしている。レオナルドだけでも助かってほしい、自分を捨てて一人で逃げるように花嫁が懇願するも、レオナルドはそれを受け入れない。追手の気配を感じ、さらに逃げていく二人。
彼らの姿が見えなくなりしばらくすると、森の奥から二つの叫び声が響きわたるが、そこには死神が大きなマントを広げ立ちはだかっているのが見えるだけだった。
レオナルドの家を訪ねてきた乞食女が、そこにいた若い娘たちに話す。森で二人の男が死んだ。花嫁はもうすぐ戻ってくるだろう、と。
花婿の母親を心配した近所の女が家を訪ね、取り乱した様子の母親を女がなだめていると、花嫁が家へやってきた。花嫁は母親に、自分を殺してほしいと言うが、母親はそんなことをして自分に何の得があるのかと言い返す。
花嫁は、レオナルドについていったのは抗えない感情に飲みこまれた結果だ、誰だって自分と同じことをするだろうと言い始める。
自分のせいじゃないって?私のせいでもない、じゃあ誰なんだろうね、男二人を手玉に取ったあばずれ女は、と母親が皮肉を込めて言うと、花嫁は、それは違う、自分は処女だ、それだけは誇れると反論してくる。
母親は、お前の純潔などわたしにはどうでもいい、お前の死もわたしには何の意味もないと言い捨てた。
【参考】
・血の婚礼 - Wikipedia
・素晴らしい靴屋の女房―ロルカ名作戯曲選
【PV】
www.youtube.com