【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

雷神


【原典/翻案】
言い伝え、口伝とのことで
文献的なものがないっぽい。。。
あえて選ぶなら
菅原道真の生涯を記録したとされている
絵巻「北野天神縁起」
(きたのてんじんえんぎ)
あたりとか?


【菅原道真について】
菅原道真(すがわらのみちざね)は、平安時代に学者の家系に生まれ、幼少の頃から学問の才に優れた人物でした。
頭脳明晰でありながら、驕り高ぶらず誠実な人柄の道真は、昌泰2年(899年)に宇多天皇により右大臣に任命されます。彼が政務の中核を担うことになると、菅原の門下生が多く国政に携わり改革が行われていきます。
しかし、当時の権力者である藤原家から左大臣に登用されていた藤原時平(ふじわらのときひら)らによる藤原摂関政治のなかで、道真は次第に孤立化していきます。
そして、宇多天皇が第一皇子の醍醐天皇に皇位を譲ると、道真を妬む学者や、道真により出世を阻まれている者たちが時平と手を組み、道真が謀反を企てているとして、大宰府(現在の福岡県太宰府市)へ左遷させてしまいます。
太宰府へは幼い子供2人しか連れていくことが許されず、移動の費用は支給されませんでした。また、住まいとして与えられた家は荒れ果てた空き家で、政務に関わることも禁じられ、俸給も支給されない生活でした。さらに、心の支えだった子供のうちの1人が亡くなったことにより、元々病弱だった道真は衰弱し、大宰府左遷から2年後の延喜3年(903年)にこの世を去ります。


【道真の神格化】
道真の死後、藤原一派の藤原定国が亡くなると、藤原菅根も落雷により死亡。その翌年には時平が39歳で急死し、時を同じくして、干ばつや農作物の不作、流行り病などの厄災が立て続けに起きると、これらの災いが、道真の怨念による祟りであると噂されるようになり、道真の怨霊が姿を現したなどという話まで聞かれるようになります。
そんな中、皇位継承者が2人相次いで亡くなります。さらに、御所での干ばつ対策の話し合いの最中に激しい雷雨が起きると、御所内の2か所の建物に雷が落ち火災が発生し、藤原家の数名が即死、醍醐天皇もこの3ヶ月後に崩御します。
こうして、道真は雷や天候をつかさどる神である天神(=雷神)として恐れらるようになり、国を護る神として祀られることになります。
当時、雷への畏れと雨の恵みに対する信仰から生まれた火雷神(ほのおいかづちのかみ)が祀られていた北野の地に、道真は火雷天神(からいてんじん)として祀られます。これが現在の京都の北野天満宮で、大宰府の道真の墓に社殿が造られたのが太宰府天満宮です。


【参考】
菅原道真 - Wikipedia
天神信仰 - Wikipedia
北野天満宮 - Wikipedia
菅原伝授手習鑑|文化デジタルライブラリー


【PV】
www.youtube.com


【歌詞】
雷神/ブラックスター -Theater Starless--カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com