【原典/翻案】
ビクトル・ユゴー作
小説「レ・ミゼラブル」
(だと思います。。。(-_-;))
【曲名について】
逃げ道がない、埒が明かないなど、追い詰められた状態を指す。
【原典概要(2020/10/14 追記)】
・ジャン・バルジャン:幼くして両親を亡くし姉に育てられた。情が深い性格で、姉の子供達のために盗みを働き逮捕される。刑期を終え出所したときの年齢は46歳。
・コゼット:両親の顔も名前も知らずに育った少女。3歳のときに他人に預けられ虐待されていた。
・ジャヴェール:社会秩序を守ることに執念を燃やす警察官。真面目で他人にも自分にも厳しい。
・テナルディエ:宿屋を経営しているが商売熱心ではなく、金への執着心が強い小悪党。
・マリウス:女性が振り返るほどの容姿をもつ青年。熱血漢で短気だが、後悔することも多い性格。
パンを盗み、脱獄の罪を重ねたジャン・バルジャン。19年の刑期を終えて出所した前科者に世間は冷たかった。唯一手をさしのべてくれたミリエル司教の家で、彼は銀食器を盗み捕まる。しかし司教は、それは彼に与えたものだと庇い、銀の燭台までも彼に手渡す。司教の博愛精神は、彼を更生の道へ導いた。
あるとき、足元に転がってきた銀貨に気づかず、それを拾おうと近づいてきた少年をバルジャンは追い払う。銀貨に気づき少年を探すが見つからず、意図せず銀貨を奪ってしまったことに愕然とする。
バルジャンは、火事から子供を助け出した。子供の父親は礼として彼に仕事を紹介。前科者であることを隠し、マドレーヌという偽名を使って働き始めたバルジャンは、仕事で成功を収め周囲に乞われて市長となっていた。
男に捨てられたファンティーヌは、娘を宿屋を営むテナルディエに預けて工場で働いていたが、隠していた娘の存在が発覚すると工場をクビになってしまった。テナルディエからは金銭の要求が頻繁にある。髪や歯を売るが充分な金額にはならず、ついに彼女は娼婦に身を落とした。
ある日、嫌がらせをしてきた男に掴みかかったところを警官に見つかり、その場で逮捕され禁固刑を言い渡されるが、一部始終を見ていたバルジャンが市長の権限で彼女を助けた。
ジャヴェール警部は、自身が監獄の副看守をしていたときに収容されていた脱獄常習犯の怪力の囚人と市長が似ていると思っていた。馬車の転倒事故が起きた時、フォーシュルバンという老人が挟まれたのを、現場に居合わせた市長が馬車を持ち上げ助けたことで疑いを強めていたが、娼婦の事件の対応による不満が、疑念を確信へと変えていた。
ジャヴェールは市長を告発したが、聖人と称される市長が前科者なわけがないと相手にされない。それどころが、ジャン・バルジャンという前科者は、少年の銀貨を盗んだ罪で捕まっていると知らされる。バルジャンは、自分と間違われて捕まっている人物がいることに苦悩し、裁判所で真実を告白した。
体も弱り果て死の瀬戸際にいたファンティーヌは、娘との再会のためだけに生きていた。裁判所から彼女の元を訪れたバルジャンは、外に娘が来ていると嘘を伝えるが、バルジャンを捕まえようと飛んできたジャヴェールが、市長は前科者で娘は来ていないと告げる。ファンティーヌはショックを受け、そのまま息を引き取った。
終身刑の囚人が働く軍艦内で、海に落ちそうになってた水夫をジャン・バルジャンという囚人が身を挺して助けたが、囚人は海へ転落して行方不明となり、死亡したとされた。
ファンティーヌの娘コゼットは、テナルディエから虐待を受け、女中のように使われていた。脱獄に成功したバルジャンは、テナルディエに大金を渡して彼女を引き取った。
ふたりはパリで一緒に暮らしはじめた。バルジャンは目立たないように気を付けていたが、粗末な身なりでありながら、浮浪者に施しをする人物として有名になっていた。
同じくパリに移り住んでいたジャヴェールは、噂の「粗末な身なりの慈善家」を見物に行くが、死亡したはずのバルジャンに似ていることから、その男を見張ることにした。
バルジャンもジャヴェールの存在に気づき逃亡を計画するが、ジャヴェールに追跡されていた。追手から逃げるバルジャンとコゼットは、袋小路の前方の壁を乗り越えた。
逃げ降りた場所は、馬車の事故で仕事をなくしたフォーシュルバンに、バルジャンが働き口として紹介した修道院の庭だった。ふたりに気づいたフォーシュルバンは、バルジャンたちを自室に匿い、困っているのであれば力になりたいと考えた。フォーシュルバンの取り計らいにより、バルジャンは孫娘を連れたフォーシュルバンの弟として住み込みで働き、コゼットは修道院の女学院に通いはじめた。修道院での生活は幸せな日々で、コゼットはバルジャンを父のように慕うようになり、バルジャンも娘のようなコゼットに自身の愛情の全てを注ぎ込んでいた。
ポンメルシー大佐は、テナルディエと名乗る軍曹に助けられたと思っている。テナルディエは戦地で、戦死した遺体から金目の物を盗んでいたのだが、懐を探っている最中に意識を取り戻した大佐が、介抱してくれていたのだと勘違いしただけなのだが。
母を早くに亡くし、王朝派で裕福な母の実家で育ったマリウスは、父の遺言を受け取った。そこには、戦場で恩を受けたテナルディエ軍曹に礼をつくすように書かれていた。疎遠だった父が戦地からの帰還後に病死した知らせを受けても、何とも思わなかった。
しかし、父がずっと自分を見守っていてくれたことを知ると、父を尊敬するようになる。そして、祖父と喧嘩して家を飛び出すと、 民衆の自由を目的に活動する自由派の「ABCの友」という学生グループと知り合った。
マリウスは公園を老人と一緒に散歩する娘にひと目惚れした。この老人と娘は、フォーシュルバンが亡くなり、修道院を出たバルジャンとコゼットだった。
彼は老人と娘の住居を調べ訪ねたが、既に引っ越したあとで、老人と娘はそれ以降公園を訪れることもなかった。
マリウスが借りた薄汚いアパートの隣人はジョンドレットと名乗る失業者だった。あるとき、壁の節穴から隣を覗いたマリウスは、隣人宅を訪問した慈善家が公園の老人と娘だと気づく。さらに、ジョンドレットが彼らを罠に嵌めようとしていることを知る。
マリウスの通報により外で警察が待機する中、ジョンドレットと仲間らしき者たちが、再訪した老人を取り囲む。そのとき、ジョンドレットが老人に、自分は宿屋のテナルディエだと言った。マリウスは隣人が父の恩人であることに呆然としたが、警察によりジョンドレット達は逮捕され、その混乱の隙に老人は姿を消してしまった。
その後、マリウスはアパートを退居し、「ABCの友」の仲間のところに居候した。
マリウスはジョンドレットの娘のエポニーヌに、慈善家の老人の住居を教わると、その家の庭に手紙を置いた。しばらく時間をおいて再び赴くと、庭には娘がいた。マリウスが自分の名前を伝えると、娘はコゼットと名乗った。
マリウスとコゼットはお互いに想い合っていたが、彼女は1週間後にはロンドンへ引っ越すと言う。マリウスは、結婚の許しを得ようと家に戻るが、祖父がコゼットを愛人にするように言ってきたため、二度と家には戻らないと祖父宅を後にした。
王朝派と対立する自由派の将軍の逝去により暴動が起き、政府軍が出動する大規模な戦闘に発展していた。マリウスはコゼットを訪ねるが、家は空き家となっていた。絶望から死を覚悟したマリウスは、「ABCの友」が設置したバリケードへ向かい戦闘に参加した。
バリケードの見回りの最中、マリウスを庇って銃で撃たれたエポニーヌから、コゼットからの手紙を預かったと渡された。エポニーヌはマリウスを愛していると告げて、そのまま息を引き取った。
コゼットの手紙には現在の居場所が書いてあった。しかしマリウスは、自分は死ぬつもりであると返事を書き、コゼットに届くよう手配した。
マリウスの手紙は、バルジャンに渡ってしまった。彼は手紙の主が公園でよく見かけた若者だと気づく。そして、コゼットが自分に内緒で男と逢っていたこと、自分の愛情すべてをそそぎこんできたコゼットが奪われることに我慢がならず、手紙を隠してしまう。
バリケードにバルジャンが現れた。彼は学生たちの仲間として戦闘に参加した。バリケードには捕虜となったジャヴェールがいたが、いよいよ処刑となったとき、バルジャンが処刑役を買って出た。ふたりきりになると、バルジャンはジャヴェールを逃がし、銃を空に向けて空砲を撃った。
政府軍の攻撃が激しくなり仲間が次々と倒れていくなかで、バルジャンは銃弾に倒れたマリウスを抱きかかえ、地下の下水道へ逃げ込んだ。そこには、脱獄して逃げ込んでいたテナルディエがいた。彼はバルジャンに気づいておらず、金を渡すと、持っていた鍵で下水道の出口の鉄格子を開けた。
川岸へ出たバルジャンは、テナルディエを捜索中のジャヴェールと遭遇してしまった。マリウスを家へ送り届けるまで見逃してほしいと言うと、ジャヴェールはバルジャンに同行し、マリウスの家からバルジャンの家に向かった。外で待っていると言ったジャヴェールだったが、バルジャンが準備を済ませて外へ出ると彼の姿はなかった。
ジャヴェールは犯罪者を決して許さず、また前科者の更生などありえないと思っていた。しかし逃亡犯のバルジャンは自分を助けた。そして自分も彼を見逃した。ジャヴェールは自分の行為に混乱し、自分自身を罰するかのごとくセーヌ川に身投げしたのだった。
マリウスはコゼットとの結婚が諦めきれず祖父に相談。バルジャンと一緒に訪れたコゼットを気に入っていた祖父は、あっさり結婚を許可。マリウスとコゼットの結婚式が執り行われたが、そこにバルジャンの姿はなかった。
自分が前科者で、再犯により終身刑となり逃亡中であること、コゼットとは血の繋がりがないことをマリウスに明かしたバルジャンは、二度とふたりに会うことはないと言って去っていった。
マリウスは金の無心にきたテナルディエによって、バルジャンの過去の事実を知る。 聖人とよばれる市長だった。バリケードの捕虜は処刑せず逃がしていた。戦闘で傷ついた自分を助けたのも彼だった。
マリウスはコゼットと共にバルジャンの元を訪れた。バルジャンはコゼットに会えない悲しみから衰弱し、死の迎えを待っていた。マリウスが一緒に暮らそうと提案するが、バルジャンはコゼットに彼女の母の名を伝え、司教から託された燭台の灯りに包まれながら息絶えたのだった。
【MV】
https://www.youtube.com/watch?v=OhZfOFZRVas
【歌詞】
2021/04/04 歌詞を削除いたしました。
【ひとりごと】
BLACKSTARのアンサーソング的ポジションの原典なしかと思ってたんですけどね。原典ありでしたね。
小説の概要は、時間がかかるので、とりあえずページだけ公開してしまいます。
チームKの「最後の事件」みたいに、和訳が公開されてるサイトを見つけたら、概要作成はサボるかもです(*´艸`*)
2020/10/14 原典概要を公開しました。
【参考】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB
https://ameblo.jp/minetofactory/entry-12105562570.html
https://reajoy.net/book-report/10061/