【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

日蝕


【原典/翻案】
シェイクスピア作
戯曲「マクベス」


【原典概要】
・マクベス:スコットランドの武将
・バンクォー:スコットランドの武将でマクベスの友人
・マルコム:スコットランド国王の息子
・マクダフ:スコットランドの有力貴族
3人の魔女が現れ、「闘い、負けて勝ったとき」「きれいは汚い、汚いはきれい」との言葉を残して消えていく。

場面は変わり、戦いに勝利したマクベスとバンクォーが自陣営に戻る途中、3人の魔女が現れ、マクベスに「万歳、コーダ領主」「万歳、いずれ王になるお方」と声をかけ、バンクォーには「王にはなれないが、子孫が王になる」と言って消えてしまう。
そこへ、国王の使者が訪れ、マクベスがコーダ領主に任命されたと告げる。魔女の言葉が事実になったことに驚き、マクベスは「いずれ王になる」という予言に期待するようになる。
居城に帰還したマクベスは、国王が息子のマルカム王子に王位を譲るつもりであると知り、自分が王になることが妨げられていると感じる。マクベスは妻宛に、魔女の言葉について記した手紙を送る。妻は手紙を読むと、彼の野心に気づくが、心優しい彼には決断できないだろうと、国王暗殺を持ちかけるのだった。

国王一行がマクベスの祝福のために城を訪れた夜、マクベスは夫人に背中を押され、国王の寝室へ向かう。従者たちは眠り薬入りの酒を飲んで眠っている。マクベスが王を短剣で刺すと、「マクベスは眠りを殺したのだ!」という幻聴が聞こえてくる。焦って短剣を持ったまま部屋に戻ったマクベスを見た妻は、慌てて短剣を王の寝室へ戻しに行く。
翌朝、王の死体が発見されると、マクベスは従者たちを口封じに殺してしまう。事件の不自然さに身の危険を感じたマルコム王子が国外へ逃亡したため、国王殺害の嫌疑をかけられる。これにより、マクベスが新国王となる。

魔女の言葉通り王になったマクベスは、バンクォーの子孫が王になるという予言に脅威を感じ、バンクォーと彼の息子の暗殺を企てるが、息子の暗殺は失敗する。
今後のことが知りたいと、魔女たちに会いに行くマクベス。 魔女たちは「貴族のマグダフに気をつけろ」「女が産み落としたものにはマクベスを倒せない」「森林が攻めてこない限りは滅びない」と言い、マクベスは安心する。だが、バンクォーの子孫が王になる予言について確認すると、8人の王の幻影とバンクォーの亡霊が現れ、魔女たちは消えてしまう。
不安に駆られるマクベスは、マグダフが国外へ逃亡したと知ると、国に残っていたマグダフの妻子を殺害する。マクベスの暴政は、やがて国を荒廃させ民衆の心は離れていく。さらに、マクベスの妻は夢遊病に冒され、夜中に起きて「血の臭いが落ちない」と言いながら手を洗う仕草を繰り返すようになっていた。

イングランドへ逃亡していたマルコム王子の元を訪れたマグダフは、彼がマクベス討伐に向けて準備しいていると知る。そのとき妻子の死の連絡を受け、マグダフは怒りに駆られる。
イングランド軍がマクベスの城へと攻め上がると、続々とマクベスの臣下が寝返る。それでもマクベスは、森林が攻めてくるわけもないし、女が産み落とした子でない人間などいない、つまり自分は倒されることはないと信じていた。


【参考】
マクベス (シェイクスピア) - Wikipedia


【MV】
www.youtube.com


【歌詞】
日蝕/ブラックスター -Theater Starless--カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com


【ひとりごと】
「女が産み落としたもの」という言い回し、実際はさまざまな日本語訳があります。