【原典/翻案】
プッチーニ作
歌劇「ラ・ボエーム」
【原典概要】
・ロドルフォ:詩人
・マルチェッロ:画家
・ショナール:音楽家
・コッリーネ:哲学者
・ミミ:お針子、ロドルフォの恋人
・ムゼッタ:美人で人気者の歌手、マルチェッロの元恋人
パリにあるアパートの屋根裏部屋で、詩人のロドルフォ、画家のマルチェッロ、音楽家のショナール、哲学者のコルリーネの若者4人が共同で暮らしている。彼らのように、貧しくも陽気に自らの芸術活動に生きる者は「ボヘミアン(ボエーム)」と呼ばれていた。
クリスマスイブだというのに、彼らにはお金がない。ロドルフォは売れなかった自分の原稿を暖炉にくべた。ショナールがアルバイトで稼いだお金と薪、食料を持って帰ってくると皆は喜び、クリスマスイブなんだから、景気よく街へ繰り出そうということになる。ロドルフォは残っている仕事を終わらせてから合流することにして、部屋に残る。
そこへ、ロウソクの火を貰えないかと、隣人の女性が訪れる。初めて隣人を見たロドルフォは、儚げで可愛らしい彼女に惹かれる。火を貰って部屋に戻ろうとする彼女が、自分の部屋の鍵を落としたことに気づき、慌てて2人で探そうとするが、ロウソクの火が2つとも消えてしまい、辺りは真っ暗に。手探りで鍵を探すなかで、ロドルフォは彼女の手を取ると自己紹介し、「なんて冷たい手だ。ぼくが温めてあげよう。」と伝える。彼女もそれに答えるように「私の名はミミ」と自己紹介をする。2人はこのとき恋に落ちたのだった。
ロドルフォとミミは一緒に街へ出かけ、食事中の仲間と合流する。すると、店にマルチェッロの元恋人のムゼッタが初老のパトロンと現れる。お互いに気づき、お互い忘れられずにいたと感じる2人。ムゼッタは足が痛いからと言い、パトロンに新しい靴を買いに行かせると、マルチェッロと抱き合う。
その後、皆の食事代の支払いをパトロンに押し付けて、ムゼッタはマルチェッロ達と一緒に店を出てしまうのだった。
【参考】
ラ・ボエーム (プッチーニ) - Wikipedia
【MV】
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