【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

灰燼に罪


【原典/翻案】
ビゼー作曲
歌劇「真珠採り」


【あらすじ】
・ズルガ:真珠採りの頭領
・ナディール:ズルガの親友
・レイラ:尼僧
・ヌーラバッド:高僧

セイロン島の浜辺では、真珠採りたちが歌い踊りながら頭領のズルガに服従を誓う。ちょうどそこへ、ナディールが姿を現した。レイラという美しい尼僧をめぐって争った結果、ナディールは村を離れていたのだが、彼女が去った今となっては過去を水に流そうと、二人は永遠の友情を誓い合った。

年に一度、真珠採りの安全を祈祷するための尼僧が島を訪れる日。ベールで顔を隠した尼僧が到着すると、ズルガは一生顔を隠しつづけること、処女でありつづけることを誓わせ、報酬として高価な真珠を与えるが、誓いに反した場合は死刑となると告げた。

尼僧は岩山の上に立つ寺院で、ひとり祈祷の歌を歌う。ナディールは、尼僧がレイラだと気づき、深夜になって寺院を訪れた。ナディールに思いを寄せていたレイラは、彼の情熱に抗えず関係を持ってしまい、一緒に逃亡する約束をする。
しかし、ヌーラバッドが手配していた見張りにナディールが見つかる。村人が次々と集まる中、ズルガはナディールを助けようと駆けつけた。ところが、尼僧がレイラだと知ると烈火のごとく怒り、二人に死刑を言い渡す。

嫉妬に駆られて死刑を宣告したことを悔いるズルガ。そこへレイラがやってきて、ナディールだけは助けてほしいと懇願する。その行為が一旦は鎮まった嫉妬心を再燃させ、ズルガはレイラの頼みを拒絶する。
レイラの去り際、彼女の真珠の首飾りが、かつて自分の命を救ってくれた少女が持っていたものと同じだと気づいたズルガは、二人を助ける決意をする。刑の執行寸前に村に火を放ち、その騒ぎに乗じて二人を逃がした。
遠くから、ナディールとレイラの喜びの声が聞こえてくる。ズルガはレイラへの思いを断ち切るように、静かにその声を聞いていた。

※改訂版にのみ以下の演出あり。
ズルガの行為に気づいたヌーラバッドは、彼を告発。ズルガは村人たちによって火刑に処せられた。


【参考】
真珠採り | ビゼー | オペラ対訳プロジェクト
真珠採り(ビゼー)|フランスオペラの楽しみ


【MV】
www.youtube.com