【ブラスタ】BLACKSTAR~Theater Starless~ 曲 解説メモ

ブラスタの公演楽曲、演目の原典等について調べたことを書いています。

僕のすべてを君に捧げる


【原典/翻案】
ヨーロッパ民話
ペロー童話集
グリム童話集 など
「赤ずきん」
および
ロバート・ルイス・スティーヴンソン作
小説「ジキル博士とハイド氏」


【原典概要:赤ずきん(ペロー版)】
むかし、あるところに美しい女の子がいました。 赤いずきんが似合う女の子は「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。

ある日、赤ずきんちゃんの母親が、
「おばあさんが、具合が悪いそうだから様子を見ておいで。」
と言い、ガレットとバターの壺を持たせました。

おばあさんの所へ向かうための森の途中、 赤ずきんちゃんは狼おじさんに出会います。


【原典概要:ジキル博士とハイド氏】
・ジキル:医者
・ハイド:謎の青年
・アターソン:ジキルの友人の弁護士
ロンドンの下町で、少女が踏みつけにされる事件が起きた。民衆に取り押さえられた犯人の"ハイド"という青年は、慰謝料として300ポンドを要求される。路地裏の奥の家に入っていくハイド。そして、300ポンドの小切手を持って家から出てくる。小切手にはジキル博士のサインがあり、瞬く間に事件の話が広まっていった。
その話を聞いたジキルの友人で顧問弁護士のアターソンは、ハイドがどんな人物か知らない。ただ、預かっているジキルの遺言には"ハイド"に全財産を譲ると書いてあるのだった。ジキルが指定する人物が、そんな事件を起こす男であるとわかり、アターソンはショックを受ける。


【参考】
赤ずきん - Wikipedia
やっぱりわりと残酷だった! 「赤ずきん」 – 絵本の森
ジキル博士とハイド氏 - Wikipedia


【MV】
www.youtube.com


【歌詞】
僕のすべてを君に捧げる/ブラックスター -Theater Starless--カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com


【ひとりごと】
「赤ずきん」は、ヨーロッパの各地に元となったと推測できる民話が存在し、1697年にフランスで発行されたペロー童話版、1812年にドイツで発行されたグリム童話版があり、狼が改心して誰も死なないハッピーエンドな日本版も存在するそうです。
グリム童話版は猟師が出てきて赤ずきんちゃんもおばあさんも助かります。ペロー童話版は、残忍な表現のある民話より、若干ソフトにしてあるようですが、おばあさんも赤ずきんちゃんも助かりません。そして、最後には教訓が述べられているのが特徴です。
古くから語り継がれる物語というのは、教訓伝承の役割があるのでしょうが、童話として再編されるうちに、そういった要素は薄まっていくようです。

「ジキル博士とハイド氏」は二重人格ものの代名詞ですが、実際のところは、最後の最後、謎解き種明かしの要素が「ひとりでふたつの人格をもつ」なんですね。。。
これって、推理小説の犯人が世間に知れ渡ってるようなものなのでは(-_-;)?
作者も、まさかこの作品がこんな風に後世に残っていくとは、思っていなかったでしょうね。